マカオ世界遺産徹底ガイド

マカオは2005年7月に、22の歴史的建造物と8つの広場を含む地域が「マカオ歴史市街地区」としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。
このコーナーでは、登録された世界遺産を徹底ガイドします。

マカオ世界遺産地図

マカオ世界遺産地図 リラウ広場 カーサ庭園 新教徒墓地 聖アントニオ教会 ナーチャ廟 旧城壁 聖ポール天主堂(大聖堂)跡 モンテの砦 カテドラル 盧家屋敷 聖ドミニコ教会 仁慈堂 セナド広場 民政総署大楼 聖オーガスティン広場 聖オーガスティン教会 ロバート・ホー・トン図書館 ドン・ペドロ5世劇場 聖ローレンス教会 港務局大楼 媽閣廟 ギアの灯台

マカオ世界遺産一覧

 聖ポール天主堂(大聖堂)跡(Ruins of St.Pauls)
 聖ドミニコ教会(St.Dominic's Church)
 カテドラル(大堂)(Cathdral)
 聖アントニオ教会(St. Anthony's Church)
 聖ローレンス教会(St.Lawrence's Church)
 ナーチャ廟(Na Tcha Temple)
 旧城壁(Section of the Old City Walls)
 モンテの砦(Mount Fortress)
 セナド広場(Senado Square)
 盧家屋敷(Lou Kau Mansion)
 民政総署大楼(Leal Senado Building)
 港務局大楼(Moorish Barracks)
 リラウ広場(Lilau Square)
 ロバート・ホー・トン図書館(St.Robert Ho Tung Library)
 聖オーガスティン広場(St.Augustine's Square)
 ドン・ペドロ5世劇場(Dom Pedro V Theatre)
 聖オーガスティン教会(St.Augustine's Church)
 仁慈堂(Holy House of Mercy)
 カーサ庭園(Casa Garden)
 新教徒墓地(Protestant Cemetery)
 ギアの灯台およびギア教会(Chapel and Lighthouse)
 媽閣廟(A-Ma Temple)

聖ポール天主堂(大聖堂)跡(Ruins of St.Pauls)
聖ポール天主堂
聖ポール天主堂は、東洋におけるキリスト教の最大布教拠点であった。
その建設にかかわったのはポルトガルのみならず、華人、日本人もその担い手の一翼となっている。
そんな多様な民族が建設した聖ポール天主堂跡は、菊の花や拷問道具などキリスト教徒の複雑な背景を象徴する彫刻が施されており、ファサードを眺めることで歴史の深い淵を観察することができる。

聖ドミニコ教会(St.Dominic's Church)
聖ドミニコ教会
新馬路からセナド広場を奥に進んで突き当りあるポルトガル風の教会。
1587年に建てられた中国で最も古い教会のひとつ。バロック式の祭壇には神々しく美しい聖母子像が祀られており、安らかな空気が流れている。
ジョン・ウーの映画に出てきそうな荘厳な感じのする古さは、日本ではなかなか見ることのできないものだ。

カテドラル(大堂)(Cathdral)
カテドラル
カテドラル(中国語では「大堂」または「主教座堂」)の歴史は古く、1576年に遡ることができる。
最初に立てられたカテドラルは木造だったが、度重なる台風の襲来など風雨にさらされ損傷が激しくなったため、1849年に現在の規模に改築された。
1937年に再度改築が施され、現在の壮麗な外観となった。
教会内部は、鮮やかなステンドグラスで装飾されており、異国情緒満点。
ガッシリとしていてかつ気品があふれる素敵な教会で、推薦に値する。

聖アントニオ教会(St. Anthony's Church)
聖アントニオ教会
聖アントニオ教会は、1558年から建設が始まったマカオで最も古い教会のひとつ。
白鴿巣バスターミナルのすぐ南に位置し、聖ポール天主堂跡からも、花王堂街を北に少し進めば歩いて行くことができる。
花王堂とは、聖アントニオ教会の中国語の別名である。

聖ローレンス教会(St.Lawrence's Church)
聖ローレンス教会(聖老楞佐教堂)は、16世紀中葉に建てられたマカオで最も古い教会のひとつである。
重厚でヨーロピアンな雰囲気を持っており、歴史の風格が感じられる。大航海時代のポルトガルは、帆船を用いて貿易を展開していたが、動力のない帆船で外洋を航海するのは大変危険なことだった。
聖ローレンス教会に祀られている聖ローレンスは、風を読む(風信)聖人で、マカオに出入りするポルトガル航海士に信奉されていたことから、華人たちは聖ローレンス教会を「風信堂」と呼んだ。
いかにも帆船全盛時代を彷彿とさせる呼び名だ。

ナーチャ廟(Na Tcha Temple)
聖ポール天主堂跡に隣接している中国寺院。中国の神童「ナーチャ」を祀っている。
聖ポール天主堂ファサード裏手から登る階段から、ナーチャ廟全景を眺めることもできる。
西洋と東洋の世界遺産が揃って見られる珍しい場所でもある。

旧城壁(Section of the Old City Walls)
ナーチャ廟を囲むように築かれているこの城壁は、ポルトガルが16世紀後半に築いたもの。
何百年も経っているその壁面は苔むし、ある種の重厚な雰囲気を漂わせている。
世界遺産のひとつであるのだが、ここを訪れる人は皆聖ポール天主堂跡の荘厳さに目を奪われ、世界遺産であることにすら気付かない人も多いようだ。

モンテの砦(Mount Fortress)
ポルトガル人が15世紀に築いた砦で、1622年6月24日にオランダ軍に攻められた際は、背水の陣を挑み見事撃退した歴史的な砦。
小高い丘の頂上に位置するので、かつての旅行者は坂道を息を切らせて登らなければならなかったが、1998年に隣接するマカオ博物館が完成した際に、エスカレーターが整備され、楽にアクセスできるようになった。
高い壁に、整然と配備された大砲は、ヨーロピアンな雰囲気満点である。

セナド広場(Senado Square)
セナド広場
ポルトガル人が建てた、美しいさざ波模様のモザイクが敷きつめられている広場。
周りにはマカオ中央郵便局、仁慈堂、アーミラリ天球儀型噴水が広場を囲うように建設されていて、エキゾチックで上品な町並みになっている。
マカオらしい風景の典型が、ここセナド広場なのである。

盧家屋敷(Lou Kau Mansion)
盧家屋敷という名前の通り、この屋敷は元来マカオ商人の盧九さん個人の持ち物。
中国式建築をベースに西洋の繊細で美しい装飾が施されている。

民政総署大楼(Leal Senado Building)
民政総署
民政総署は以前のマカオ市政庁にあたり、1784年に建てられた。
現在の規模になったのは、1874年の改修で、以来外観、内装ともにほとんど変化がなく、近世ヨーロッパの古きよき伝統が息づいている。
ポルトガル統治時代は、ポルトガルの国章と、大航海時代の探検事業を象徴する地球儀,十字架が飾られていたと言われている。
民政総署の2階は図書館になっており、17世紀から蒐集された書籍はポルトガルのアフリカ、東アジア進出を知る貴重な文献となっている。
観光客でも入ることができ、ポルトガル語の文献が読めなくてもぜひ訪れてみたい場所のひとつだ。
民政総署の前は、ヨーロッパの雰囲気が色濃く残る広場となっており、セナド広場と呼ばれている。
セナド広場の中心には、地球儀があしらわれた噴水があるが、これは、ポルトガルの探検事業を象徴するものである。

港務局大楼(Moorish Barracks)
1874年に建てられた建築物で、もとは港務局の建物ではなくムーア人(北西アフリカのアラブ人やベルベル人のイスラム教徒のこと)の兵舎だった。
ムーア人はマカオで警察官の役を与えられ、しばらくの間マカオの治安を守っていた。
兵舎とは言うが、警察署のようなものだったのである。
その後、海兵隊および税関警察の庁舎になり、現在では港務局となっていて、常に公に関わる庁舎としての機能を果たしてきた。開放的なバルコニーが居心地の良さを実現している。

リラウ広場(Lilau Square)
リラウ広場には古くから伝わる井戸があり、ポルトガル人の重要な水源の1つとなっていた。
井戸の水をみんなが使ってきたので、セナド広場のような公共のためというよりはむしろ生活感のある広場となっている。
なお、このリラウ広場の水を飲むと、マカオを去ることができないという言い伝えがある。いわば、マカオ版『トレビの泉』か。

ロバート・ホー・トン図書館(St.Robert Ho Tung Library)
1840年代に香港で活躍したロバート・ホー・トンのマカオにおける別荘であったこの建物は1958年に図書館になっている。
この図書館の素晴らしいところは、庭に出て読書することができるという点だ。
リゾート・ホテルよろしく中庭に置かれたチェアに腰掛けながら、椰子の間から漏れる陽射しの下で読書をする・・・そんな夢のような図書館だ。
ちなみに、ロバート・ホー・トンは、カジノリスボアをオープンさせた「マカオのカジノ王」であるスタンレー・ホー氏の親戚にあたる人物である。

聖オーガスティン広場(St.Augustine's Square)
聖オーガスティン広場
広場の周りには、その名の由来にもなった聖オーガスティン教会、鮮やかな水色の門を持つ聖ジョセフのセミナリオ(修道院)が建っている。
カトリックの雰囲気に包まれ、神の慈悲深さを感じることができそうな広場である。

ドン・ペドロ5世劇場(Dom Pedro V Theatre)
ドン・ペドロ5世劇場は、1860年に「マカオクラブ」のポルトガル人らによってレクリエーションを目的として建てられた。
ギリシア風の建物内部には、オペラを公演する円形劇場や人々がダンスを楽しむ舞踏室が設けられている。
それらの施設から、当時の上流階級の社交場としての歴史的な一面を垣間見ることができる。

聖オーガスティン教会(St.Augustine's Church)
聖オーガスティン教会
聖オーガスティン教会は、1586年にスペイン人により建設された教会で「パッソスの聖体行列」が有名。
建設後はすぐにスペイン人に代わってポルトガル人に管理されるようになった。
「パッソスの聖体行列」は、聖オーガスティン教会にあったキリスト像を大堂に移したときに、人々の目に触れることなく聖オーガスティン教会に戻っていたという出来事にちなんで、聖オーガスティン教会から大堂にかけて、十字架を背負ったキリスト像を聖職者が担いで練り歩くという行事。
「パッソスの聖体行列」は四旬節のはじめの日曜日に毎年行われる。

仁慈堂(Holy House of Mercy)
仁慈堂
1569年に建設されたキリスト教の慈善事業組織の運営する建物であるが、現在セナド広場前に構える建物は18世紀中葉以降に建てられた。
設立当初は福祉施設として様々な慈善活動に従事していたが、現在では1階が役場、2階が博物館になっている。
福祉施設とは思えない荘厳な建物の造りに驚かされる。

カーサ庭園(Casa Garden)
カモンエス公園のすぐそばに、カーサ庭園はある。
「東方基金會」と書かれた門の奥には、緑鮮やかな南洋の植物が空高く茂る。
それらに囲まれるようにして、東インド会社の船荷監督委員会本部であった建物がある。
今ではイギリスからマカオ政府に所有権が移っており、東方基金会の事務所が入っている。

新教徒墓地(Protestant Cemetery)
カトリックが大多数を占めるマカオの中で唯一のプロテスタント教会・モリソン教会の中にある墓地。
プロテスタントの布教に努めたイギリスやアメリカの宣教師をはじめ、貿易商人や「鉄のカーテン演説」で有名なチャーチルの祖先が安らかに眠っている。

ギアの灯台およびギア教会(Chapel and Lighthouse)
媽閣廟
ギアの灯台はギアの丘(松山)に築かれた灯台で、1865年に建てられたもの。
東アジアでは最古の灯台のひとつで、高さは13メートルで、夜になると25マイル先まで届く光で周囲を照らしている。
現在はすでに船舶用灯台の役割は果たしていないが、ロマンチックなマカオの夜には欠かせない存在だ。
ギア教会は、壁面にはパステルでぼかしたようなフレスコ画が描かれ、奥にはイエスを抱いたマリア像がある。
精巧に作られているマリア像は手を伸べ、急な勾配を登って訪れてきた者に祝福を与えている。
ここからは埋立て地区の新都心が見渡せるので、ハイキングにもちょうどよい場所といえる。

媽閣廟(A-Ma Temple)
媽閣廟
マカオという呼び名の原点になったといわれる中国寺院。
1488年に建設された由緒ある寺院で岸壁に張りつくように建っている。
船が鮮やかに描かれた巨石があったり、漁の様子に似せたお賽銭入れがあったり、海を中心に暮らしていたマカオ住民の生活がありありと目に浮かぶ。

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